大阪からマリーンズを応援し、地元でセレッソを応援するおっさんのブログ

NPBはMarines、JリーグはCerezoを応援する、おっさんのブログ。娯楽もちょこちょこ書いてみます

《セレッソ》優勝の余韻に浸りながら

ルヴァンカップ優勝から2日が過ぎました。

スポナビC大阪ページを開くと、優勝を伝える記事やコラムの数々。

『優勝』ホントに良い響きに、今も酔っております。

改めて「Jリーグっていいな」と感じるのが、リーグ戦 / ルヴァンカップ / 天皇杯 と

それぞれ独立?したタイトルがあり、リーグ戦を制することが一番、価値・威厳のあることではありますが、

ルヴァンカップを獲っても、天皇杯を獲っても、称賛されるのがイイですね。

これがNPBになると、交流戦を優勝してもほとんど盛り上がらず。。。

ずっと何かと物議を醸すクライマックスシリーズ

今年はセのCSが田んぼ状態の甲子園で強行して、マツダは中止なんや?とか、

シーズン3位、且つ首位と14.5ゲーム差あったベイスターズがCS勝ち抜けると、「そもそもシーズンの意義は?」

なんて論じられてみたりと。。。

みんな同じルールでやってるのに、こうもよう批判のあるもんやな?

とか、

現行のしくみからすると、リーグ戦とCS、日本シリーズは別物になってるとワタシは解釈しておりますが

昔っからの習わしが崩れてることを認識してるのか?してないのか分からない論調があったり。

その一方でなんでもかんでも「メジャーなら」と、ワタシからすればどーでもいいことまで『メジャーが正しい』みたいになってながら

CSには難癖つける雰囲気は???

メジャーの地区シリーズなんてCSよりヘンテコなシステムやとワタシ考えるんやけどなぁ~。

こーゆーことと対比すると、Jリーグ発足時より、それぞれが独立しているのが【当たり前】であることが

そーゆー論調にならない理由なのでしょうかね?

こーゆーあたりは文化の違いといえばそれまでですが、もうちょいNPBの論調も穏やかなものになればなぁ~と。

土曜日のゲームですが、チームとして『やろうとすること』は勿論リーグ戦での戦術がベースになるのですが、セレッソの試合運びがホンマ崩れる・綻ぶことなく、最後まで集中していましたね。

開始早々の相手ミスからのゴール!!!が優位に試合を運んだのではありますが、

この1つ前のリーグ戦vs大宮戦であんだけ1対1でGKにぶつけまくってた健勇が冷静にGKの動きを見て

フカすことなく、狙いどーりのシュートを撃てたよなぁ~って。

このプレイが最初の『ソレ』だと思いますが、セレッソは2年続きで昇格プレイオフで、戦術もヘッタクレもないチームで

【勝つしかない】

試合を経験してるんですよね?

一昨年のホームでありながらアウェー扱いやったヘンテコな雰囲気のvsアビスパ福岡戦。

玉田(現グランパス)のゴールで先制するも・・・

そーいや、この時のアビスパGKは現レイソル中村航輔選手。このGKから得点するのは至難の業と考えていた相手から

得点奪ったのは嬉しかった。が・・・

結局は。。。確か、軽ぅ~いパスを見事にカットされてカウンター一本で同点にされ、リーグ戦上位であったアビスパさんが

昇格を手にしたんですよね。

この年のプレイオフは、過去からの「セレッソらしい」一瞬の油断ってか、いつもからの「こんな感じでえーよな」で落とした試合やったと思います。

そんで昨年のプレイオフですね。

シーズン開始前に、曜一朗が、そして健勇が、それぞれ批判に晒されながらセレッソに復帰、

ワタシも曜一朗の復帰はまだ・・・でしたが、健勇の復帰は完全否定してました。

それに輪をかけて、山口蛍がわずか半年でセレッソに復帰。

ドイツでの所属クラブが2部降格。盟友キヨが移籍。代表監督もJ2クラブへの移籍に対する批判。

日本代表ありきの世論の大ブーイングと、ワタシも当初は「セレッソは甘い」としていましたが、

世間の風潮が非常に腹立たしくなり【代表がなんぼのモンじゃ(怒)】となってましたね。

主力3人がそれぞれも覚悟を持ち、他の面々は昨年の想いを持ち挑んだ昇格プレイオフファイナル。

元々戦術もヘッタクレもなく、ピッチ脇で「行け」「走れ」「止めろ」しか指示出来ない監督の元、チームにあるのは

【個々の精神力】

だけで、掴んだJ1昇格の切符。

この2年続きの『勝つしかない試合』をした経験は凄く大きく、今回のルヴァンカップ勝戦を戦うにおいて、

セレッソにはあってフロンターレさんにはない

アドバンテージになったんじゃないかな?とワタシは考えております。

3年続きで【勝つしかない】ゲームを経験しているのと同時に、それまでのクラブの歴史もあるワケでして、、、

優勝が、どーゆーかな?それまでのクラブの歴史を突き破った大きな一歩。それに対しての喜びだけでは無かったワケでして。

それは、もう皆様お判りだと思いますが【柿谷曜一朗】の振る舞い。

試合中に戦術としてはユン采配の常套手段である山村和也の投入。リードしてる展開なので3バックの一角に。

追いつかれたら今季飛躍のFWの一角にというオプションが可能な選手の投入。

ここでoutに指名されたのは柿谷曜一朗

選手交代のボードが掲げられた時から、どことなく「不満」が垣間見える表情。

そしてピッチを出た後に向かったのはベンチではなくロッカー。

このシーンは???と感じはしましたが、試合に夢中だったので、「まさかケガか?」という程度の感覚ですぐさま気持ちは試合に戻りましたが・・・

優勝決定後のインタビューを受ける直前の表情も明らかに曇り、そしてどことなく「感涙」しそうではなく『悔しさ』を予感させる表情。

そして本人の口から出たコメントは「色々なことを背負ってきた自身の想い」「シャケへの想い」そして「最後までピッチに立っていることの出来なかった不甲斐なさ」が伝えられました。

優勝の余韻に浸りながらも、少し冷静になり、試合終了後からセレモニーやグランド1周、サポをバックにした写真撮影。

どの選手も喜びに満ち溢れた表情を浮かべていましたが、曜一朗だけが【浮かない表情】をチラチラ見せていた様にワタシには映りました。

これってどう考えたらいいのかな?ワタシも答えが見当たらないのですが。。。

クラブが積み上げて来たもの。それは曜一朗が一番色々見て、感じてきたことだと思う。

自身が積み上げたこともあれば、その道中でチームの規律を乱して、実質「クラブ追放」された時も。

再びクラブに復帰し、積み上げて来たモノ。またそれを置いて旅立ったコト。

『クラブの危機』を悟り、志半ばで再び復帰し、ここまで背負ってきたモノ。

曜一朗が【背負ってるモノ】は、我々セレッソサポ・ファンのレジェンドである森島寛晃が現役時代に【背負ってきたモノ】より

大きくなっているのかも知れません。

そして彼の年齢を考えると・・・余りにも大きなものであるが故に抱えきれなくなってるのではないのかな?

本人にとってそれは、これまでの罪滅ぼしや感謝の念から来るものなのかも知れません。

それが歳を重ねるごとに大きくなり過ぎてしまった様な気がワタシはしております。

セレッソ大阪初のタイトル獲得!!!

これを期に曜一朗も少しは抱えてることの一部は降ろしてもいいと考える。

この試合もシャケさんの想いと一緒に戦い、最後までピッチに居たかった想いは十分に理解する。

でも、あんな顔になっちゃったのを見たシャケさんはどう感じたんやろか?

シャケさんに対しても、少々重くしてしまってるかも知れんよ?

このルヴァンカップはJリーグでは今までそれをすると物議をリーグ側が醸した、世界的にいう『ターンオーバー』で

勝ち上がって来た、Jリーグでは珍しい事例やと思う。

ルヴァン戦ったメンバーで決勝戦はベンチを外れた選手もいる代わりに

ルヴァンカップでの活躍から、リーグ戦主力の故障から出場機会を与えられ、その勢いでレギュラー奪取しルヴァンカップも継続出場し、フル回転している木本恭生

今季レノファ山口からセレッソに移籍し、ルヴァンで出場機会を得て、リーグメンバーのSUB組にまで食い込んで来てる福満隆貴

福満のサクセスを考えると、スタートはJFLからでしょ?それ考えると凄いコトですよね。

など、ルヴァンをステップにしてる選手だった居るんやし。

これからのセレッソの歴史を作る上において、シャケちゃんやコータ・F、モニさんの功績は尊重すべきこと。

それはみんな十分に理解も認識もしてるから、次のステップにおいては、もう【過去の歴史】まで背負うことはないよ。

昨年のプレイオフは「最後までピッチに立たせる」とした大熊さんと、「勝つための」戦術に拘ったユン監督。

そーゆー考え方をすると、大熊方式の方が曜一朗にとっては良かったのかも知れない。

しかし・・・忘れたらアカンのは、ここはプロのステージ。

非情であっても少々の犠牲を払ってでも【勝ち】に拘らないといけない。

『これからセレッソ大阪が進むべき道』

その先頭に立つのが柿谷曜一朗であるのならば、もうこれまでの歴史を背負い込むのはおしまいで良いと思う。

今回の優勝で過去の歴史を飾る場所がやっと作れた。

これからはセレッソが【名門】と言われるステージへ

少し身軽な気持ちになって『新しいステージ』へ!!!