大阪からマリーンズを応援し、地元でセレッソを応援するおっさんのブログ

NPBはMarines、JリーグはCerezoを応援する、おっさんのブログ。娯楽もちょこちょこ書いてみます

《スポーツ指導》やっぱそうなったか・・・

湘南ベルマーレ曹貴裁(チュウ・ギジェ)監督の

指導法につき、パワハラ疑惑により

各方面からの調査対象になった模様です。

 

湘南ベルマーレはこの曹貴裁監督の前は

松本山雅反町監督が指揮し

チームベースを刷り込むことに長けた

監督人選をするのが上手なクラブってのが

ワタシの私見

2007~のセレッソJ2時代、ベルマーレさんは

ライバルクラブやったので、特に反町監督時代に

上手く試合運ばれた記憶が大きいかな?

 

曹監督もベルマーレを鍛え上げ、監督としての

手腕も評価され、確かセレッソもホンマは監督

したくなかった大熊が曹さんにオファーしたけど、

その当時はセレッソだけやなく

京都サンガもオファーし、一説では京セラ総帥の

稲盛氏も出馬し口説きにかかったが、

湘南の監督続投で落ち着いたハズです。

 

湘南のサッカー、今はセレッソとの対戦しか見てない

のでその印象しかないですが

「走り切る」

という強さは凄く感じますね。

ただ前回の対戦で感じたのは「走り切る」メンタル以外の

「戦略」ってトコで、掛け違い起きた途端に

大混乱してた印象をうけ、そこを根性論で乗り切ろう

みたいな雰囲気は多少受けました。

あくまでワタシの主観でわ。

 

この最近で話題になった例のDVD

世間もあのホンネのやりとりに対し絶賛する声が

多数上がっていましたが、

ワタシは少なからず【違和感】は覚えていました。

それはですね、

あーやってホンネをぶつけ合って、あとで笑える関係

誰もが望む【理想の姿】やと。

あれってホンマに『全員一体』で成し得ることなのか?

曹監督を慕う極一部の選手と、そこで出る成果に

期待するフロントと、少々黒い視点で推察しますが

その注目度を買われスポンサードしてくれる

企業へのPR。

そんな部分で恩恵を受ける人にとって

【愛】を感じる行為なのかと。

 

昨今、世間を騒がした、吉本興業とゲーニンの関係

吉本興業社長は「全員をファミリー」としたが

ゲーニンのそれぞれで「ファミリー」としてるのは

ダウンタウン一派のみで、東京系ゲーニンさんは

サラリーマンでいう中途採用組が感じる疎外感、

ダウンタウン一派から下の世代は雲の上の

ナニを言っても叱責・恫喝されるダケのウザい存在。

根本の話題が置き去りになり、会社内紛争が

俄然注目受けているこの案件。

 

湘南ベルマーレもライザップの子会社化で

規模が少なからず大きくなり、

元々から曹監督のやり方への異議を

拾い上げる環境ができたのかな?

って想像をしています。

 

こんな話題になり改めて感じるのですが

これまでの湘南ベルマーレってクラブで

ノンフィクションの世界で起きている事象への憧れ

それが、湘南ベルマーレのクラブ経営規模とリンクし

ドラマティックに映ったことが

賞賛され過ぎた感、ワタシはありますね。

 

あのやり方、ワタシは【諸刃の剣】とちゃうのかな?と

 

自身の現生活と照らし合わせても、

嫁さんとホンネをぶつけ合って怒鳴り合い出来ますか?

すっげーメンドクサイ後始末、片付かない可能性の高い

強烈なリスクを想像すると・・・

ワタシはヘタレやから、面と向かっては、たとえ小声でも

もっとあーしろ、こーしろに繋がることは言えません。

 

ジブンの信頼おける友人と面と向かって怒鳴り合いして

その後も信頼関係保って繋がってる友人っていますか?

意見のぶつけ合いした経験ある友人、

今でも友人ってヒトは勿論居てますが・・・

あんな感じでダメ出しじゃないけど、

あんな意見のぶつけ合いってしたことないわ。

ゆーかそんなことして得るモノあると思えないから。

 

 

そんでこのスタイル、少年サッカーの現場でも

取り入れようとする動きが感じ取れます。

これねぇ、監督・コーチが、子ども同士に

「ピッチの中で言い合え」ってけしかけるんですよね?

その結果たるや・・・どのクラブ眺めててもですが

暴言含みで言う子は一緒、そして言われる子も一緒。

言われる子は基本反論しない。

子ども社会の序列の高い子しか発言はしない。

大人と違い子どもやから生活とサッカーの切り分けできない。

現にその「言い合え」の線引き出来ない子

言える側の、こういってはなんですが行儀の悪い子は

学校生活にもソレを持ち込んでサッカー以外でも

やってしまいトラブル起きてる事象があるのも事実。

特に子ども同士で信頼関係を築くなんてとても×2

性格の成熟度、それぞれに凄く大きいのも加味せず

「言い合って分かり合え」は

全て大人が描き上げた【理想】の押し付け。

そこを大人は理解しないといけません。

 

このパワハラ疑惑の肝ですが、

曹貴裁監督のやり方は

『ローカルルールでは認められても、

現実ルールに当て嵌めるとパワハラ相当』

と判断されても仕方がないとワタシは感じます。

 

勿論、曹貴裁氏にそんな気がなくても、

曹監督を慕う面々がそんなことなくても、

どんな理由であれ、たとえそんなことが

容認されてる環境であったとしても

●怒鳴られるという行為が

 根本的に受け入れられない人

●自身が当事者でなくても周りでの怒鳴り合いを

 聞いてるだけで恐怖心を持つ人

 

『怒鳴られる』という行為に対し、

日本人は、かつての戦中戦後教育の名残で

【我慢ありき】って発想が根強いんやないかな?

とワタシは今でも感じます。

 

ワタシの失敗談ですが、十数年前のコトですが

仕事の失敗の多い外国人作業者(ブラジル系日系人)を

朝礼の場で叱り飛ばしたら

「ワタシは犬じゃない。ニンゲン。だから辞める」

とその場で仕事を辞め、ワタシ自身も処分を

受けたコトかつてあります。

「ワタシは犬じゃない。ニンゲン」

ラモス瑠偉も日本代表監督にオフトが就任した際に

指笛鳴らして選手指示することに不満を持った際

この表現を用いて、オフトを批判していました。

 

ハナシが横道逸れましたが、昨今は

『人間尊重』が最優先なので、

怒鳴ってことを理解させるという行為

万人には通用しないでしょうね?

そもそも論として『怒鳴られる』に拒否反応ある人に

後のケアなんて、相手に余程の非が無い限り成立しない。

もう一歩踏み込むと、怒鳴られた側に非があっても

「一方的に怒鳴られて、それに恐怖を覚えた」

とされたら、怒鳴られた側の心情が優先される

のが現実。

曹貴裁氏は「後のケアも長けてる」って評価は

万人には当てはまらないってことが

欠落した評価やなぁとワタシは解釈しています。

 

自身には関係がなくっても

『周りで怒鳴り合いしてる姿を観てると恐怖を覚える』

これは、いつの間にか話題から消去された

体操協会問題でもありましたよね?

協会幹部からのパワハラ被害を訴えた

選手の言い分として

「信頼おける指導者の体罰は【愛の鞭】と受け入れるが

協会幹部の行動・言動はパワハラなので一切受け入れない」

って騒動の道中でこんな見解示したこと。

この論理って、本人の中では筋道通ってる様ですが

三者からすると『なんだ?その言い分』って評価。

 あのDVDにもなったロッカールームでの怒鳴り合い

コトが目の前の仕事のことであろうとも

全員があの怒鳴り合いを「良かれ」としていたのか?

ワタシはいささか疑問であります。

 

 ホンキで曹貴裁監督の【愛】を感じ

それが糧となり成長したと実感する選手からすると

この嫌疑は理解できないかもしれない。

ことの発端が一部報道ではJリーグに対して

内部告発があったとか?

どういったルートから、こんな話題になったか?

ってのはあるにせよ、

改めてこんな話題になり、客観的に判断すると

『やっぱ、そうなるよな』ってのが印象ですね。

 

受け止める側が

「昔は総じてこうやった」

「自分はこんな指導に耐えて来た」

それは自身の美徳であって他人に押し付けてはならないこと。

 

もうそんな時代ではないから。

 

こんなことをダラダラと書きながらも

Hjmとーちゃんはどうなんよ???

とすれば、

 

ワタシも少年時代は水泳で全国大会を目指し

日々、ほぼ泣きながら、弱音吐きながら練習しました。

「気合が足りない」とコースロープを

保護する塩化ビニールのパイプや足ヒレ(フィン)で

尻シバき上げられながら練習しましたよ。

少なからず、そんな経験してるので、社会人になっても

そんな怖いと思うことってまぁなかったですね。

40代になるまでは。

そんな経験を自分も『正』としてたことが長いので

仕事上でも筋の通らないことには怒鳴り上げて怒ること

ようしましたよ。

鶏冠に血が昇ると、相手が会社の幹部でもカンケーなしに

暴言吐いたりもしてたので、何度かリーチ

かかった経験も・・・

本文にも書きましたが、そんなことしてたから、

多数の社員・パート・アルバイトを退職に追い込みました。

理由はほぼ「怒鳴られるのが怖いから」

その当時は

「真面目に仕事に向き合わないモンが悪い」

「会社のできへんことやっとんねん。もっと感謝しろ」

みたいな歪んだことを【正論】としてましたね。

 

改めて見つめ直すと、凄く恥ずかしいと感じます。

 

そんなことから、ナニを得ることがあったのか?

『後悔はあっても、得たモノはナニもない』

それがワタシの答えですね。

 

なので、こんな話題・議題になっているから

きちっとコトを完結する必要があると思います。

曹貴裁監督はこれまでの指導法の責任をとって辞任

またこのスタイルを容認していたフロントも

現場管理不足に対する処分が妥当かと。

 

改めて【指導】ということの在り方、

それぞれが考え直してみる機会かと思います。