残念ながらメダル獲得すら出来ない、惨憺たる成績だったと判断します。
私は【日本野球が世界一】と信じていたので、この敗戦はなんとも形容しがたいイヤな気分になっています。
とは言うものの、五輪プロ派遣には完全に反対の立場であり、全く熱心には見ていなかった私ですが、客観的に感想を述べます。
1,監督・コーチ選任について
大野投手コーチ以外の星野・田淵・山本浩3氏の選任は非常に疑問でした。
まず、監督の星野ですが、選手を揃える能力は長けたものがあることは認めます。プロ監督でも落合(ロッテ)を4対1のトレードで獲得したり、FAで金本(広島)を獲得したりと、【球団の金庫をこじ開ける】能力は非常に高いですが、監督としての実績は?何度かリーグ制覇はしてますが、日本一にはなった経験がありません。
また采配にしても方向性が判らない監督であるとも感じます。
田淵・山本浩の両氏に至っても、監督経験はあるにせよ、指導者としての実績はナイに等しい存在であり、五輪期間中の打撃不振に対し、『なすすべのない』指導力は大いに疑問です。
本当に『勝つ為』の人選だったのか?マスコミ受けだけを狙った、中身のない『熱意』だけの安易な人選だったと判断してます。
2、選手
ほとんど『代表選出ありき』でシーズン中全く働かないどころか、1軍登録もままならない選手までが『代表』として選出されておりました。
選手は監督・スタッフが決定するのでしょうが、この選出には【競争原理】なんて全く働かないヘンテコな選手選出であったと判断します。
勝ち試合・負け試合に関わらず、ベンチ内には【結束】した雰囲気は私の目や心に響く姿は確認されず、どこかダラダラした感すら感じたのが私の感覚であります。
3,芯の部分でチーム力とならない主力選手
優勝を意識した緊張の続く試合を経験していない選手は、ココ一番での球際に弱く、信じられない落球や捕球ミス。そしてギリギリの当たりを処理出来ない球際の弱さ。これがことごとく勝負を左右したプレーとなってしまいました。
くしくもこれに該当する選手はオフの契約更改にてチーム成績をタナにあげ、個人成績オンリーでゴネた選手であったことも付け加えておきます。
4,まとめ
今後、NPBがどの方向に進んで行くのでしょうかね?来年にはWBCも控えています。
単に『国の中でのリーグで自分トコのチームだけが勝てば良い』という発想で今後も進むのであれば、日本としてWBCに出場する必要はないとすら考えています。
ここ数年来、混迷を続けるNPBに対しても良いクスリになってほしい。
選手に対してもやれFA短縮だの、メジャー挑戦だの好きなことばっかり言ってますが、正直本職の方がややお留守になってた結果がコレではないでしょうか?
そして指導者育成のしくみを作るべき。
全ての意味で星野氏の『指導者としての力量』での代表監督は荷が重すぎたと判断してます。これはまさに【指導者育成の土壌がない】NPBの最大の欠落点であったと判断してます。
いろんな意味で今後の糧となる敗戦であってほしいと願っております。
明日からプロ野球もペナントレース再開しますが、選手・コーチ・監督が【この敗戦】を理解しながら【今後に向けて】の姿が見える、熱い戦いを期待しております。