難しい一件なので書くかどうかめちゃくちゃ迷ったのですが、昨日のレオ・シルバ選手のコメントにあった『処分受けてから謝罪されても、それは無意味』ってのを読んで、ワタシのあった違和感はこれなんやろなと感じたのでエントリーします。
まず処分についてですが、Ｊリーグ裁定としては差別と認定することは確認されず、侮辱行為は確認されたので２試合の出場停止って裁定ですが、ワタシはあの一連の騒動に【特化】した裁定になったら、こんな感じなんかな？って。
可もなく不可もなくという印象です。
ただ、ことが大きくなってる根底にはナニがあるのか？と考えると・・・
○過去からの試合中に生じる、このような事象が起きた際に、プレーに関与・非関与に関わらず騒動に参加し、自身の流儀での暴言や行動を行い続けていた。
○その中で森脇選手自身は「エキサイトしてるからフツー」と解釈してることと、受け取る側が「テメーふざけるのもいいかげんにしろっ」と解釈することの繰り返し。
○ワタシ、ここが一番大きいってか、拡大解釈すると、ハナを摘まんで「クサイ」ってジェスチャーを外国人の目につくトコロ(ここはあえて森脇選手の言い分を優先します)で行ったこと。
この一連の背景を森脇選手は【定点】として解釈してるが、対戦相手は『またか。オマエいーかげんにせーよ』ってとこが全く噛み合ってない感が強く、論点になるところがズレてる様な気がして仕方ありません。
ワタシ自身はどーしても森脇選手が【定点的】に今回の件を解釈している様に見受けられることにかなり違和感があり、小笠原選手が激高した心理の方が理解出来ますし、シルバ選手が「謝罪は無意味」と感じる心理も十分に理解出来ます。
そもそもの今回騒動の争点？であるハナを摘まんでの「クサイ」ってポーズなのですが・・・
非常に書き難いのですが、単一民族社会の日本人と多民族社会の外国人とではコトの解釈がかなり大きいと考えており、森脇選手がいくら「シルバ選手に向けてしたコトではない」と釈明しても、シルバ選手が「彼は新潟時代から常にそういう態度に出る」と憤慨するのは必然だと考えます。
騒動の映像や、その後の記事。特に書き手の想いに左右されまいと、森脇選手本人や小笠原選手のコメントを注視することを心掛けながらコメントを繋ぎ、先日の謝罪会見の全文を読みましたが・・・
凄く感じたことなのですが『森脇選手はナニに対して謝罪してるの？』ってトコですね。
Ｊリーグの出場停止云々ってのはホンマに些細なこと。
それは規定？かと思いますが、前後関係は調査対象にはなく、今回の騒動のみを対象とした調査からの決定であり、裁定自身が『騒動の発端となった累積事項』が対象外の裁定なんであまり意味が無いように感じてます。
森脇本人が『差別したことは一度もない。信じて欲しい』と訴える想いは受け止めますが、
彼に対して問いたいのは『自身の行った行動がどれほど悪意があることかを自覚せず、今日に至っていたか理解してますか？』ってトコがゼンゼン見えて参りません。
そこがゼンゼン見えないままに『信じて』と言われても・・・なにか【薄っぺらい】んですよね。。。
どうしてもアタマがそこにフォーカスして仕方無かったのが『悪意は一切ない』と終始弁解を続け、挙句「一番迷惑をかけた浦和サポーターに申し訳ない」と【屈折した愛】を突如として発してる感が、ただモヤモヤするダケでしたね。
サッカーの世界って、たとえＪリーグであったとしても、色んな国籍の選手が入り混じってプレーしてるワケですから・・・もっとその実態をプロのサッカー選手として、まして日本代表経験もあるなら更に【自覚】しておく必要があったのじゃないかな？
これは先日のフラッグ問題でも感じてたのですが、【世界基準】と【日本基準】の差って凄く大きいなぁ～って。
ワタシ自身も気付いていない「ニッポンではフツー」のことでも外国から見ると【非常識】と解釈されるコトってまだまだ沢山ある様に思ってます。
今の所、伝わっている記事やコメントからは・・・【自覚なく他者の心を傷つけていた】ことの反省が感じられません。
これだけネット上で【差別者】みたいなレッテル貼られたら冷静に物事なんて考えられないと思いますが…
自身の想い、世間から認識されてしまった【誤解】を解きたいのであれば、まずは無自覚な言動・行動を受けた側の立場になって考え直す必要があるんじゃないかな？
謝罪すべき相手の順番決めした様な会見よりも、そのことに誠実に向き合った上での謝罪会見だったら、もっとワタシの解釈も違ったのかな？って思ってます。
そこに気付いていない様に見受けられるのが残念ですね。。。
