大阪からマリーンズを応援し、地元でセレッソを応援するおっさんのブログ

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《サッカー日本代表》プリンス⇒ヒーロー⇒ヒールと第3形態まで進化?

2018 WORLD CUP RUSSIA

2018年 6月28日 23:00 KICK OFF(日本時間) @ヴォルゴグラードアリーナ

グループH 3回戦

ポーランド 1 - 0 日本

得点 

後半 14分 ヤン ベドナレク

 

 

この試合の一番の感想は、最後の時間の使い方。

これしかないですよね?

 

フツーのサッカーの試合であれされたら【大発狂モン】です。

世界からも大バッシングを浴びております。

 

この大会開幕前の予想としては

大会にノーインパクトで3戦全敗でシレっと終わり

グループリーグ終了後に解任されたハリルホジッチが再登場し

「ワタシが指揮していれば~」となったと考えますが、

 

早々に1人退場出したとはいえ、コロンビアに勝利し

「奇跡のプリンス」っぽく取り上げられ、

2度のビハインドを追いついたセネガル戦後は

「ヒーロー」っぽく取り上げられたニッポン代表でありましたが、

3戦目のただ時間が過ぎるのを待つだけの【パス回し】で

試合終了したことで、世界の世論は一気に

【ヒール】扱いし、

酷いトコは「ベルギーにボコボコにやられちまえ」

ってな報道もあるみたいです。

 

ホンマに観てる側とすると「ナニやっとんじゃぁ」の試合。

ワールドカップのゲームを現地で観戦していた、現地ロシアの方からしたら

「テメー!!!カネ返せっ、チケット代返せー」って叫びの

ブーイングが吹き荒れることは必然です。

 

ただ、先にコレ断りますが、

ポーランドだって攻めてこなかったですからね?

『暗黙の八百長』『暗黙の茶番』ではありますが

ポーランドだって「あっ、ニッポンそうする。じゃぁ乗っかるね」

でしたから。

だからニッポンだけ悪く言われるのは、多少筋違いです。

 

 そんでニッポン代表を語る日本人ジャーナリストの中にも

「今後のニッポンサッカーを考えると・・・」と

いつでも「今後のニッポンサッカー」を憂うだけで

『じゃあ、変えるには?我々が出来ることは?』

を一切書かない記事書き続けてる人がまた薄っぺらい記事書いてますが、、、

 

ワタシはね。この試合の終え方って

日本人の考えるスポーツの在り方をあえて覆し、

【目標達成】のために、凄いリスク背負った戦法を

最終的には試合終了後の他力本願に任せるしかないのに、

なんぼでもメンタル揺れる理由がイッパイ転がる中で

メンタル面の動揺からのミスで破綻せずに達成したこと、

凄く大きいと考えています。

 

今までの日本スポーツ考えると、

他会場の結果睨みながらの一戦って、大体は

『他会場の結果が入ってこない様に』して

【自分達のやり方】で試合を終えて、他会場の結果を待つとか

終えてすぐに、他会場の結果を確認するとか

『邪念入れずに「正々堂々と」目の前の相手と試合する』

のが日本人らしく称賛されるやり方をどこも行います。

それはシーズン最終節のJリーグの優勝掛った試合が複数ある場合

基本、他会場の経過ってピッチ内・ベンチ内の選手に伝えるのって

追いかける側はすること聞きますが、追いかけられる側は

『邪念になるので入れない』で試合することって多いと思います。

 

それを恐らくですが、長谷部選手を入れる前に、長谷部選手に

その情報とその情報からの戦術

『0-1で負け切る』戦術を授けピッチに送り出し

『0-1で試合を終えた』ことって

ニッポンサッカーにとっては、凄く大きな出来事だと思います。

Jリーグなんかでもウノゼロで逃げ切り態勢で逃げ切るサッカー出来るのって

鹿島アントラーズくらいやないかな?イメージですが。

少なからずユン体制以前のセレッソ大阪では、逃げ切り態勢シフトした

途端に浮き足立ったりガチガチなったりでグッチャグチャなって

ミッション失敗ってコト、よーけありましたからね。。。

 

ロスタイム含みで約20分弱の時間。

ただひたすらボール回し。

攻撃側の選手は「出場する以上、やっぱ得点したい」って我を消し

戦術を進行していくと、今度はスタンドの雰囲気が刺すような雰囲気に変わり

ブーイングが吹き荒れます。

それでも『ミッション必達』と『ベスト16入り』のため

しかしこれを『必達しても』他会場の結果によってはフイになる

可能性もはらんでいるワケで。。。

いくらでも惑わされることいっぱいある中で、これやりきったことは

ニッポンサッカーだけやなく、日本スポーツ界全体にとっても

大きなことやとワタシは思うんですけどね。

 

世界全体でそらワーワー言いますわな。

けど、そんなん今だけ。

過去の検証番組で取り上げられた時は【ヒール】になるけど

そんなずっと記憶しててゴチャゴチゃゆーのは極々少数。

ほっとったらえーんですよ。

 

倫理観で観ると、ゼッタイに許されへんことしたと思います。

だからヨーロッパ中心に炎上してることは理解します。

しかし疑惑の判定とか、審判買収したんやなく

倫理観顧みずルールの内側でヒールになりきったことは

日本人として評価したいな。 

日本人は性質的に【正々堂々】と戦い、結果負けたことに対し

【美しく散る】という美徳が非常に強いかと。

それは『目の前の勝負』についてはそうかも知らない。

単発勝負であるのなら。 

予選リーグを戦う上でのミッション【ベスト16入り】のために

泥水啜ってでも掴みに行ったこと、

ワタシはすっごい評価するんやけどなぁ~。

 

 

 最後の逃げ切りの話題は一旦置いといての

この試合のカンソーですが、、、

先発6人入れ替えたのは、、、

中3日や気温etcのコンディションとか

ベスト16のゲームで初出場より先にとか

色々理由はあったスタメンだと。

ワタシね、アタマの片隅にですが、かなり前から

「第3戦オーダー」って決まってたのかな?

とかも多少想像しましたが・・・

 

結果的には、、、見どころなく全く機能してなかったっですね。。。

攻撃のシーンですが、宇佐美と武藤のイメージがゼンゼン合ってなかった。

細部×2でのズレで何度かタイミングを逃してしまった印象かな?

宇佐美くんのプレー観てて被ったのは、かつての杉本健勇のプレー。

マチュア時代「向かうトコ敵ナシ」で、2、3人に囲まれても

センスとテクニックで回避し、自分のカタチ作ってからプレー

してたと思われる選手ってやっぱ手数が多いなぁ~と。

武藤選手よりもワタシはライバルであるガンバが生んだ天才の方が

興味あったので、この大会でパッとしないの残念ですね。

 

それとこの試合を通じてですが・・・ワタシの信念である

『なんでJリーグやったらアカンねん』ってのが

多少揺らいでおりますです。。。恥ずかしながら。。。

 1・2戦目とスタメン唯一のJリーガー昌子源には微塵も感じず

むしろ『Jリーガーやったらアカンのかい?』って

ドヤ顔?で思っていましたが、

3戦目の山口蛍に槙野智章のプレーを観てると、、、

『やっぱJリーガーでは厳しいな』と痛感してしまいました。。。

 

二人に共通して感じたことは、

動き出しのテンポが1拍から2拍遅れる

のと、ボールを受ける時も

1拍2拍待って受けようとするからカットされる。

二人とも海外、ドイツですね?の経験あってJリーグに帰還してますが

フィジカルよりも動くと判断するスピードのトコが海外とJリーグでは

差があんやな。。。と痛切に感じました。

槇野選手も海外移籍後、復帰先に選んだ浦和レッズから次の海外挑戦なく

シレっと浦和に居座り続けてる理由がよく分かりました。

そんでそれ以上に蛍は酷かったと思います。

Jリーグでも1試合中に何度か軽いプレーでボール奪われたり

失ったりするシーンを作るのですが、

Jリーグでは自身のフィジカルがJ屈指なので

『自分のミスは自分で補う』こと可能ですが、

相手が海外、それもワールドカップ代表選手とのマッチアップ

ガチの勝負になると、些細なミスは致命傷となり、Jリーグの様に

補うことはさせてもらえません。

ワタシ的に凄く残念というか、なんというか。

世間の声に多少は真摯に耳傾けなアカンなぁ~と感じております。

 

こうやって書いてしまうと、このオーダーが全く機能せずに

この試合結果に特化した評価として負けてしまってるのは

後味が悪いかな?

でも先の【ベスト16入り】が最大のミッションで

ヒールになりきってやり遂げたメンタルは素晴らしいな。

その戦術に出た西野監督のメンタルも凄いしやりきった選手も。

博打打ちなのか?名将なのか?ワタシには判りません。

ただ今のところ、打って出る采配がかなりの確率で

ハマってるのは確かかと。

 

次はベルギー戦です。ヨーロッパの一部メディアでは

「ボコボコにやられてしまえ」という論調みたいです。

この表現、すっごいシンプルで笑ってしまいましたね。

ワケの分らん屁理屈連ねて批判されるよりシンプルで。

 

勝負はゲタ履くまで判りません。

やってみないと判りません。

それ魅せてるのは今回の日本代表です。

 

厳しい書き方をしますが、ポーランド戦で選手入れ替えたことで

この大会の戦力となる選手と、そうでない選手の層別は終わったと

ワタシは感じております。

 

あと何試合観戦させてもらえるか?

 

『ヒール・ジャパン』

 

ワタシ、意外にスキですよ。