改めて触れないといけないなと。
柿谷曜一朗が今シーズンをもち
セレッソ大阪との契約を終え
来シーズンより
名古屋グランパスへ完全移籍
となったこと。
あえて前フリに『セレッソの至宝』
というコトバを使わない様にしたこと。
率直な感想として、
クラブもマスコミも、そして
我々サポーター、全ての人が、
『彼(柿谷曜一朗)に背負わせ過ぎた』
これに尽きるんじゃないかなと。
確かに、彼が【８】を背負った時から
見違えるほどの責任感・使命感をもち
ピッチ内外で振舞っていたと考えます。
バーゼルへの移籍にしてもそう、
バーゼルから復帰する時もそう、
常に【セレッソ大阪】を背負っていたと。
その【使命感・責任感】の最大のピーク、
そしてサポーター各位も『強烈に背負わせた』
試合終了のホイッスルと同時に
ピッチに倒れ込んで号泣している姿。
ワタシも心を思いっきり揺さぶられました。
けど、、、
今になって思うことですが、
クラブ、マスコミ、サポーター
全ての人が
『曜一朗は【クラブの象徴】だから
背負わせて【当たり前】』
ってことが確立されたのも
このプレーオフじゃないかなと。
大勢の「主観」と本人の『想い』に
ズレが生じ始めたのは、
２０１７年のユン・ジョンファン体制からかと。
確かベンチに下がらずロッカーに消えていった辺り。
自身のユニフォームの下にクラブ生え抜きの
酒本憲幸のユニフォームを着てピッチに立ってたこと。
今考えると【クラブを背負う】ことが
重荷になり始めていたのは、この辺りから
だったんじゃないかな？と。
クラブ・サポーターの期待を背負うことが
『当たり前』であることと、
イチ、サッカー選手であることにギャップが生じてた、
生じ始めていたのは。
このシーズンもこのルヴァン以降、交代でピッチを
去る際、ほぼベンチに戻らず、ロッカーに消えて
いましたもんね。
そして２０１８シーズン。
ユンさんが「一度リセットしてみろ」と
キャプテンを外したこと。
これはユンさんと曜一朗の確執ではなく
ユンさんもひとりの大人として
２０代の若者がここまで【背負う】姿を
見ているのが心苦しくなってたんじゃないかな？
当時はワタシ、そんな解釈は微塵もしてません。
あくまで今になって想うことです。
そんでこの年の夏でしたよね？
ガンバ大阪への移籍が寸前まで決まっていたこと。
ピッチでは明らかに生え抜きである
杉本健勇に山口蛍との関係性にギクシャクしてる
ことが露骨にピッチからも伝わり始めたこと。
シーズン終了以前に、
ユン・ジョンファンの契約満了に伴う退任が発表され
シーズン終了翌日に、
山口蛍のヴィッセル神戸移籍が、
ほんまシーズン最終節の終了ホイッスル待ってたかの様に
一斉にリークされ、その通りに移籍。
この時も、傍目からすると、
どこか柿谷曜一朗が悪いって印象。
クラブが彼を囲うから、周りが愛想つかしたみたいな、
ユン・ジョンファンの退任も曜一朗とのソリが
合わないからとか。
事実は分からないですが、ここまでのことを
表だって反論も出来ず、我慢する。
って、もの凄いストレスだと思います。
２０１９、２０２０のロティーナ体制では、、、
選手としての【存在感】が薄れ、
『象徴』ってことだけが残ってしまう印象。
これ、ジブンだったら？どんな心境なんかな・・・
決定的になったんわ、ロティーナとて
船出は超難航してましたよね？
２０１８ベースでスタートするも、
奇策的に舩木翔を開幕スタメンに抜擢したり
松田陸に左ＳＢさせたりしてた記憶。。。
『この監督、ヤバいで・・・』
の評価が一変した、１０節のアウェー松本山雅戦
こんときにスタメンどころかベンチからも外れたのが
柿谷曜一朗にソウザ。
この翌日だったかな？の舞洲練習に見学に行きましたが、
滲み出ており、最後の方、山下達也なんか
完全に睨みつけてましたモンね。
居残り練習でも、我先にと準備進めて練習する
田中亜斗夢の姿勢とか、
最後まで笑うトコは笑ってましたが、スイッチ入れるべき
とこはスイッチ入れて取り組んでいた福満隆貴etcの
姿勢とは雲泥の差があり、当時サッカー少年だった
ウチのにいにいには見せたくなかった姿でした。
これ以降はベンチも外れ、
昨年の夏でしたよね？グランパスからオファーあったの？
Ｕ－２３のＪ３ゲームに途中出場したり、、、
かなりメンタル的にはシンドかったんじゃないかな。
今シーズンもアレだったですもんね。
ホームはベンチに入りますが、
アウェーはベンチ外が多かった。
特に遠方になると必ず外れてた印象。
シーズン終盤の数節ですね。
ほとんど絡ませなかった
清武弘嗣とのそろい踏み。
色んなインスピレーションで繋ぐ
コンビプレーに、松田陸が絡むと
更に面白さが増しました。
ただ足りなかったのは【決定力】
ゲームに出場していない、
練習もどれだけ集中して取り組んでいたか？
これは推測でありますが、
サッカー選手がサッカーに集中できない。
昨今流行り？の不倫とかのスキャンダルやなく
【クラブの象徴】と『サッカー選手』
この両立は、並大抵のメンタルで、
何年も出来ることではないでしょうね。
曜一朗の完全移籍がリリースされてすぐに
『終焉』ってタイトルでエントリーしましたが、
あれはあの時のクラブに対し愛想尽かせてた
ワタシのメンタルから書かせて頂きました。
昨日、２０２０年１２月２７日もって閉店
したんですね？
これ知ったの昨日でしたが、
曜一朗の移籍同様に、セレッソバブルは完全に
『終焉』したな。と。
そんで、今回のエントリーは
ワタシなりに精一杯、彼の立場を想像し
手前勝手な考察ばかりですが、
どれだけのモノを背負い、背負わされていたか。
『柿谷曜一朗』って選手を心底愛したワタシ。
愛するが故に憎い時もありました。
彼を愛したキッカケは、
活躍した翌日に、確実に彼だと確証してますが
高島屋で派手に買い物してる姿に遭遇したの。
『このガキが』と嫌悪感持ちましたが、
これ以降からですね、
ヘタレなクセに粋がってる姿に
「天才」なサッカーの技術。
子供っぽくイキってる【ニンゲン臭さ】と
誰もが持ち合わせることのない常人離れした
『強烈な才能』とのギャップ。
それが彼の魅力であるんだと。
活躍した翌日にやらかすんですよね？
真司も乾も居ない試合で大爆発した翌日に
クルピに愛想尽かされて移籍したこととか。
そんな「クソガキ」がどんどん成長する姿。
素行悪かった分、根本の性格が「ヘタレ」な分、
悪いコトしてたのは、後々理解したと思います。
そんな過去があるからこそ、
ふとした【キッカケ】が精神的に成長させたんだと。
しかし月日が経つにつれ、いくら【恩】があったとて
それがどんどんと膨らみ、自身の志すモノの立ち位置
との乖離。
それは彼しか経験していない
とてつもなく大きなコト。
それは森島寛晃も、そこまで背負っていないと。
なので、この柿谷曜一朗の移籍、
もうこれ以上、彼に『セレッソ大阪を背負わせない』
という意味で、良い決断をしてくれたと
心からそう感じています。
小学校卒業と同時にサッカーを引退したウチの長男。
彼は「サッカーはスキでなかった」
ヒシヒシと感じます。またそう仕向けてしまったのは
紛れもなくワタシの責任だと。。。
その長男も曜一朗の完全移籍のニュースを知り、
「柿谷は引退までセレッソ一筋やと思ってた(信じてた)」
どうもショックだったみたいです。
『とーちゃんもそう信じてた。でもな、子供の頃から
「お前はセレッソの宝なんやで」「やって当たり前やで」
みたいなコトをずっと周りから期待され、押し付けられ
続けたら、どんな心境なるかな？』と説くと、、、、
「しんどいな」と返事がありました。
だから、とーちゃんは柿谷曜一朗が
イチＪリーガーとしてプレーする姿、
どこまでグランパスで通用する選手なのか？
それを見てみたいな。
これはウチのにいにいにも言いましたし、
本人には届かないでしょうが、
柿谷曜一朗本人にも届けたい。
ありがとうもサヨナラもありません。
あるのはひとつ
『ファンの身勝手で、セレッソを背負わせ続けた
気苦労を今まで全く気付かなくてごめんね』
これが今のワタシの心境として
イチバン大きいです。
来季、どんな表情でピッチに立っているか？
来季、スタジアムに行くかどうか分かりませんが、
グランパスのスタメンならＢｏｏ！！です。
ゴール決めてもＢｏｏ！！です。
試合開始前から試合終了までは。
試合終えてスタンドに挨拶来たら・・・
たぶんメンタル持たんやろな。。。
ゼッタイに対戦相手のスタメンで
ヤンマーのピッチに立っていること。
大いに期待しています。
