小学年を対象としたサッカー雑誌の記事を拝見すると、小学生を指導するにおいての優秀な指導者や外国の指導法などを読むと、
小学生サッカーだけではなく、一般企業の社員指導、いや社員育成においても参考になるようなコトに出くわすことが時々あります。
ワタシも20数名の部下がおり、社員や派遣さん、そして複数の異国から働きに来られてる方とバラエティーに富んだ面々と
日々仕事を一緒にしており、こと指導という面では、指導に周る側の立場であり、それぞれの性格やコトバの違い。
まぁこれはコトバだけではなく、同じ日本人でも感覚・感性は人それぞれなので『伝える』『認識する』『理解する』のことでは
色々な角度からのアプローチで、出来るだけ真意が伝わること、伝える方法を日々探っている次第であります。
ウチの長男も当ブログを拝見頂いている方はご存知かと思われますが、サッカーを習っております。
本人のレベルについては、はっきり言って上手くありません。
所属クラブは幼稚園・保育園の体育指導員が監督・コーチとして指導している街中のクラブ。
ですのでエリートコースとかもない、来るもの拒まず・去る者追わずのクラブです。
学年が上がるにつれ、試合参戦も多くなり、ほぼ毎週土・日のいずれかは試合予定があり、極力同行し試合観戦しておりますが、
ヒジョーに気になる、けっこうな頻度で嫌悪感を覚えること。
雑誌などで取り上げられる優秀な指導者とは異なり、はっきり申しまして
『指導者の質が非常に低い』『指導者というよりも、一人の大人としての質が著しく低い』
指導者がほぼ大半で、この業界の実態はどうなっているのか?と非常に大きな疑問を抱いております。
複数のクラブが集まる試合だと必ずいるのが、試合中・試合待ち時間に関わらず、ずっと大声で怒鳴り散らしてる指導者。
試合中でも選手のポジション指示で「A・H・O」「B・O・K・E」の罵倒のコトバを挟みながらシャウトし続けています。
そして試合終了後も選手集めてシャウトの延長戦。ホンマに目に余ったのは、帽子を地面に、時には選手に叩きつけて怒鳴り散らし、ピッチで試合してる他クラブの選手たちがフリーズしてしまう程の立ち回りで、人間の質として最低な指導者に出くわすことも稀ではありません。
そこまではなくても、基本的にはチャレンジすることを盛り上げるよりも、怒鳴りつけることが「指導」と勘違いしている。
どこの指導者も指導者のプロ、ボランティアに関わらず、なんてゆーかなぁ~
『相手は子供』
『親から意見を言わせない環境』
を作った上で【指導者】としての立場に『あぐらをかいた』人ばっかりのように見受けられます。
昨今のご時世を眺めると、中学・高校のクラブ活動での行き過ぎた指導からの「体罰」
「指導」という言葉に似つかわしい【人格否定】するような『暴言』
に非常に神経が使われております。
確かに、これまでの成功体験が忘れられずに、旧態依然として戦後教育の延長線で指導されているところも存在すること否定はしませんが・・・
ただ『指導の方法』としては、教育現場の指導者(顧問)は、少なからず自身が学生時代に受けた、戦後教育さながらの「指導」に抵触するような行為・言動にならない、なっていないか?ということに神経を使われていること、かつての同級生で教師となり、クラブ活動を受け持つ友人より聞くことがあります。
学校教育現場の指導者と私営クラブ指導者の【差】ですが、
学校教育現場の指導者は、良し悪しのハナシはあるにせよ、父兄からのクレームを受け付ける環境や、教育委員会などの行き過ぎた指導を抑止(どこまで効力があるかは限度差がありますが・・・)する環境が存在するが、
私営クラブには一切の抑止力となるものが存在するようには感じられず、
云わば『やりたい放題』な環境下にある様に思えて仕方ありません。
ワタシの世代の親は戦中・戦後生まれの「戦後教育」を受けた親に育てられた世代。
ワタシも全国大会を目指すスイミングクラブで小学生時代を過ごしましたが、体罰は当たり前。
気合・気持ちが抜けているとコーチに見抜かれると、プールから上げられ、尻蹴り上げられるわ、ビンタくらうわって
『指導』を受けた世代でありますが、
ワタしもある時期までは「アノ指導もある程度はアリ」と考えておりましたが、
会社内での立場が変わったり、子供が産まれた・成長を見つめる過程で
【やっぱアレって指導やなく、恐怖心(身の危険)を煽った上での脅迫・洗脳】
なんだと今は思ってます。
だってフツーに考えてですよ、企業内の指導で体罰は許されますか?今の相撲界の出来事もそうでしょ?
真意はまだ闇でありますが、暴力による抑止方法が問われているんですよ?
一般社会ではアウトやけど、それが容認される財団法人内では表向きはナシ、暗黙の内規ではアリと、ヘンな線引きしてるから、あんなコトになるんですよね?
また、一般企業での教育においても『人格否定』する指導はゼッタイに許されません。
ワタシも過去の上司にこれでえーかっちゅーほど【人格否定】されました。
ワタシもそーゆー【人格否定】するよーな指導ををしてた時代も確かにあります。
結局そこで何が生まれた?というと、相手を憎んでどちらかが退職するしかないんですよね?
結局はナニも生まず、入社しては退職するの繰り返し。
それを周りで見たり・聞いたりしてる人達も気分は良くないですし、「次は自分かも?」という恐怖しか生まれない。
結局、なにひとつ良いことなんてないんですよね。
どーゆーかな?雑誌で取り上げられる様な指導法って、読む側には受け入れられますが、指導する立場の人達って読まないのかな?
読んだとしても、自身の指導方法を否定されるよーな感覚を持ち、受け入れられないのかな?
それとも「甘っちょろい」とスルーするか?
少なからず「甘っちょろい」のはその本人の【人としての質】であって、世間を舐めてるんやと思いますがね?
ウチの子の通うクラブもサッカー指導の質、いや【人としての質】は低いですね。
伝わらないことダラダラ垂れて「分からないのは本人が悪い」ひいては「人のハナシが聞けないのは家庭の過保護が問題だ」と
発言した様で、その件はママ会から一斉反論したみたいですが、指導者側はどこ吹く風。
クレーム聞き流すことには馴れてますが、「問題点」と解釈して『改善』を講じようとする姿勢は見えないです。
現にクラブOBの青年が2年ほど前に、アルバイト指導補助から正社員指導員に昇格しましたが。。。
指導方法は経営者である社長(監督)とほぼ一緒。。。
大きな声で怒鳴ってるだけで、ほぼ実践して見せてあげない。
練習中にちょいちょいポケットからスマホ出してきてイジってるし。
これはさすがに本人と監督と並べて意見しましたがね。
当人さんはアタマかきながら謝って、監督は「今後指導します」って。。。
「今後ってなんやねん?」とその場でも追及しましたが、謝ってりゃ過ごせるみたいな雰囲気で。。。
そこも突っ込んでやりましたが、同じリアクションやったので呆れてコトバが出なかったです。
そんなんのクセして、子供達の出来ない・分からないことは「日々の努力が足りない」ってありきたりな言葉で他責にする姿勢はホンマに質が悪いです。
一般企業の社員で「分からない」「伝わっていない」ことは、いくら上司が『しました』としても、
【伝わっていないのは、やってないのと一緒。それは上司の質が低いからであって、部下の責任にはするな】
と言うのが、一般企業の考え方なんですけどね?
(お偉いさん方は中間管理職にはこう説きますが、自分達がそれを実践しているかは別のハナシですが・・・)
まぁ、人にされてイヤなことを、別の人に対して「自分がこう言われてるからみんなも」とするか、『自分がされてイヤなことは、他の人にはしない』とするかではありますがね。
結局、街中のサッカークラブって、どっこの指導者も『誰からも意見されない』環境を作っているので、まぁ色んなことが他責でいい加減ですね。
野球と違って、J1を頂点に全体がピラミッド型になっているサッカーって「凄いなぁ」と思ってましたが・・・
実態はゼンゼン違います。
そこに協会は気付いているのかな?
『世界に通用する人材』
そんな主義・主張が出来る選手なんて、ほんの極一握り。
大半の選手は幼少期のそんな「指導」のトラウマで、外国人監督が常に口にする「規律正しい良さと想定外の対応力の低さ」が根底にあるんじゃないのかなぁと考えます。
少年サッカーの指導者の方々
あなた方は指導者である以前に、ひとりの大人。
それが「指導者」側に立つことで、その立場になった際に『大人』であることがアタマから抜け落ちていませんか?
あなた方の振る舞いは、世間一般で受け入れられる振る舞いで指導に当たっているか?
「ここは別世界」と誤解してると、それは今回の相撲協会で起こっていることと本質は同じ。
あの騒動が「ヘンやな」を思うのであれば、今一度、現在の指導をしている自分を思い浮かべて考えてみて下さい。