J1 第22節 @ヤンマースタジアム長居
今節は浦和さんのスルガ銀行カップ出場による繰り上げ開催でこの試合のみ。
この1週間は浦和さんに得体の知れない方が一方的に喧嘩を吹っ掛け、試合当日はその該当者が大阪で公務とのことで大阪に居てたっぽいので『どうかヤンマーには来るな』と願っていましたが、幸いに来場した気配はない。
今季ヤンマーでのビックマッチといえばvsガンバさんとの試合終了に持ち上がったフラッグ問題で試合の余韻が吹っ飛んでしまった後味の悪い思いがあっただけに、「またか・・・」は避けたかったので良かったです。
今節対戦の浦和レッズさんですが、今季のセレッソを語る上ではゼッタイに外せないお相手。
そうです、2節アウェーでの対戦で何もさせてもらえないどころか「1シーズンで降格」を予感させる様な、完全な実力差を見せつけられまくったお相手。
後付け論にはなりますが、これだけの戦力を有しながらも、なんとかJ2POで昇格したセレッソ。
理由は言わずと知れたクルピ退任後からの大迷走。極め付けの大熊サッカーの残り香漂うセレッソでは、ミシャサッカーが浸透している浦和さんに勝てるどころか試合になるワケがありません。
しかし時間が経ち、セレッソは大熊臭が抜け、ユン・ジョンファンが順調に構築しつつある、上り調子の状態に対し、ここに来てターニングポイントに差し掛かっている浦和レッズさん。
このゲームは【現状】が色濃く出た1戦であったと思います。
試合全体の流れですが、解説の副島さんが『もっとボールホルダーにチェックに行かないと・・・』と再三発言されておられましたが・・・
不快指数MAXの大阪の気候に、試合前にはピッチにタップリと散水し、とどめに全く風の抜けないピッチ状態って、エゲつない位の想像を絶する暑さであったと推測します。
なのでさすがにずっとボールホルダーにチェックに行くのってムリな気候やなかったかな?
そーゆー環境下での試合だったので、試合開始直後から非常に大味な展開となります。
先制はセレッソ大阪、背番号9 杉本健勇のゴールから撃ち合いが始まります。
CKからの流れですね?蛍?がゴール前に放り込もうとしたボールが相手に当たり、サイドラインに流れたボールをコータ・M(コータが二人いるので、水沼の方はこない表します)が回収し、そのままグランだー気味のクロスを入れるも、浦和ディフェンスに少しかすったボールに健勇が飛び込み見事先制します!!!
で、この直前のシーンで「おやっ?」と思ったのが、試合開始わずか5分足らずで浦和ディフェンス陣の数名が早くも肩で息をし出しておりました。
浦和メンバーにはこの暑さが相当厳しかったのかな?
コータ・Mの飛び出しもオフサイド微妙な飛び出しでありましたが、この時点で浦和ディフェンスが全員足が止まった感じ。推測ですが暑さを嫌って「試合止まってくれ」みたいなモチベーションやなかったかな?
なので、この一連の流れでは、プレー止めたがった浦和さんと止めなかったセレッソの差でもあった様に思えます。
幸先順調なセレッソ。ただ主観的に健勇ゴール試合の勝率がやや思わしくないってのに一抹の不安が残りながら試合再開。そして再開してすぐに追加点をゲット!!!
ペナルティエリア左側から曜一朗の「らしい」タイミングでゴール前に上げたクロスに、またもや健勇がヘッド一閃!!!のゴール!!!!
このゴールに驚いたのが、健勇がヘッドをスラさずにしっかりとアタマでミートしにいったこと。
こーゆー健勇のゴールはちょっとお目にかかれないゴールやったんやないかな?
そんでこのシーンですが、健勇の前にポジショニングしてた遠藤選手。曜一朗のクロスのタイミングに完全にあっておらずジャンプ出来てないんですよね?
なので目の前ガラ空き。こーゆーシュチュエーションも健勇に味方したのかな?
開始わずか7分で2-0。幸先が良過ぎます。
そしてチャンスはまたまたセレッソに。
今度は10分に曜一朗から健勇に絶妙にスルーパス。抜け出した健勇が足で合わせ『ハットトリック』と思わせたボールはゴールポストを叩きます。
このヘンで決めきれないトコは、まだまだ成長途上なんでしょうね?
勝った試合なので余裕の雑感ですが、まだまだ伸びしろがあるってコトでしょうか?
チャンスをゴール出来なかったのは、このシーンだけではなく15分にも。
CKの流れからうまいことコータ・Mが押し込み追加点!!!と思いきやオフサイドの判定。
オフサイドはコータ・Mやなく健勇やったんかな?ボールに健勇は絡んでないけど、絡む可能性でのオフサイド判定やったのか?
このへんのルールはちょっとワタシにはわからないです。
この2つのチャンス潰したあたりから、流れは浦和さんに移ります。
そんでその直後にペナルティーアークから森脇選手が放り込んだボールに興梠選手が反応しシュート放つもジンヒョンのセーブで凌ぎますが、弾いたボールにズラタン選手が飛び込みゴールを奪われます。
幸先の良い2点でちょっと気が緩んだのかな?クロス入れた森脇選手の周りには誰もいなかった。
この気候で『誰か詰めろ』はちょっと無茶なのか?
それか、この試合の戦術としてプレスは自重して最後のところを回収する作戦やったのかな?
試合開始早々にユン監督がスコアボードと手首に指を指し『時間を考えろ』みたいな指示出しておりました。
しゃーないでは済まないですが、こーゆー気候下の試合ですので、やっぱオープンな展開になってしまいますね。
それ以降ですが、ちょっとセレッソの【悪癖】というべきか?細かいパス回しは良いのですが、自陣でのパス回しをカットされてピンチを迎えるシーンが散見され出したの?
基本試合は浦和さんペースで進んでおりました。
で、この後どーなるか?と少し心配のムシが騒ぎ出しましたが、追加点が入ります。
浦和GK西川選手のクリアボールが不規則なバウンドとなり、興梠選手と蛍の奪い合いに、このプレーでどこか接触したのか?蛍がこのボールを奪い、興梠選手が倒れているのをもろともせずペナルティーエリア手前の空いたスペースにドリブルで侵入し、そこからグランダーのシュート発射を発射し、見事にゴールネットに突き刺し、イヤな雰囲気流れ出した時間帯に追加点を奪います。
この興梠選手との接触ですが、このシーンでも浦和選手の足が一旦止まってたんですよね?
ちょっとらしくない印象でありました。
そしてこのアトの展開は、どっちつかず?いや浦和さんペースやったかな?の時間が過ぎて行きますが、まさか?のセレッソが追加点をゲット!!!
またまたCKの流れから、コータ・Mのクロスに今度は相手ディフェンスの空いたエリアに丸橋が駆け込み、誰も触れないクロスをマルが胸でトラップし左足で蹴り込みチーム4点目をゲット!!!
試合後のコメントでは、この前のプレーでディフェンスに戻ろうとしたところ、曜一朗の『行けっ』の声であのポジションに走り込んだみたいですね?
ここは曜一朗のナイスコーチングも絡んだ得点。こーゆー得点はイイ感じです。
スコアは4-1でセレッソがリード。
ここで出ました、セレッソの悪癖が・・・
前半ロスタイムにR・シルバ選手にゴール奪われ4-2に・・・
このシーンの何がアカンと言いますと、ゴール前のディフェンス陣のアタマ数は揃ってるんやけど・・・
「なんでタテ並びナン?」のポジショニング。
昨年秋のヤンマーで清水エスパルスに仕留められた時と同じ守備。
獲られ方が悪すぎます。。。で前半終了。
ここまでは、昔からのノリノリのセレッソの前半戦。
ゴール奪うがゴール奪われる展開。
特に前半ロスタイムの失点はガタガタと崩れる予兆の失点。。。
そして注目の後半ですが、ハーフタイムにユン監督の的確な激と指導が入ったのかな?
浮足立つことなく後半戦がスタートします。
そんで早い時間帯に、早々に山村をCBのポジションに下げる、今季セレッソ・ユンサッカーの『逃げ切りシフト』に移行。
セレッソの都市伝説として、早い時間帯から逃げ切り策に入って逃げ切れた試しのないのがセレッソ・ルネッサンス。
辛うじてドローがええとこで、ひっくり返されたことの方が遥かに多い。
なのですが、この陣形も完全にハマってきましたね。さすがにボールホルダーへのチェックは前半よりかはあるにせよ、そないに厳しくチェックに行くことはなく、ゴール前に放り込まれますが、そないに危険なシーンは訪れません。
高さ勝負では完全にセレッソに分がありましたね。
何度か訪れたカウンターの場面も急がず・慌てず、無理にシュートで終わらずに、前が塞がれていると後ろにボールを戻し、時間を潰します。
これまでのセレッソの歴史の中で、こんな安定ってか冷静に試合を運ぶセレッソがあったでしょうか?
ワタシこれには驚きながら観戦しておりました。
ちょっと時間潰し的なセレッソの組み立てもあったので、ジンヒョンが遅延行為でカードもらったりしてましたね。
ちょっと笛が聞き取りにくい様なジェスチャーしてましたが、それ位ゆっくりとセレッソが試合を運んで行きます。
最後にちょっと計算違いが出たとするならば、最初の交代カードはコータ・M⇒クニであったと思われますが、後半40分頃にR・シルバ選手とマルの接触プレーでマルが必要以上にエキサイトしてるのを見て、パッとマルから田中ユースケ交代に切替。
ここの交代も心憎いほど試合を掴んでいるユン監督ならではの冷静な判断であったとワタシは見ております。
試合ですが、その後も淡々と進み、ロスタイムに入り、コータ・M⇒クニ、ソウザ⇒木本と時間を上手に潰しながら守備を固めるメンツ投入し、危なげなく試合終了。
この試合の最大の驚きは、後半スコアレスであったこと。
『逃げ切れないセレッソ』が得点奪えなかったですが、失点しなかった。
むしろ得点よりも無失点にかなり比重を置いた試合展開で逃げ切ったことが最大の驚きでありました。
これまでの試合は先制許して後半追い上げ・追いつき・逆転のドラマチックな試合が続きましたが、試合後にユン監督が「こーゆー試合展開は2倍疲れる」と指摘したことが、あの浦和レッズさん相手に修正かけたことを実践してることも、驚き2倍になっております。
他チームは試合のない中、勝ち点3を積み上げました。
何度も同じことを書いてしまいますが、2節の浦和戦が今季セレッソの大きな転換期となった相手。
その浦和にスコアでも試合運びでも勝ったと思われるのは嬉しいのと【手応え】を感じております。
浮かれることは厳禁ですが、少しは期待しても良いのかな?と。
観衆3万人以上の試合での戦績の悪さもと、相棒である長男が手足口病に感染したこともあり、今節の現地観戦を見合わせましたが、ワタシが現地観戦してたとしたらアッサリ負けとったんかな?とか考えたりもしております。
今季は現地観戦自粛した方がえーのかな?現地で『サクラ満開』歌いたいけど、ワシ行ったら勝てない気がして。。。
そんで浦和さんですが、最近はチーム自体が迷走してる雰囲気ですね。
あの選手間の距離でのパス回しの精度・スピードは流石やと今節も感じました。
守備面での不安を記事で拝見しましたが、ワタシの主観としては、前半始まって間もない時間帯ですでに肩で息をする選手が散見されたのを見るとスタミナ面の様な気がします。
スタミナがないと走れないしアタマの回転も遅れますからね。
最後になりますが、試合後の柏木選手のコメントにはガッカリしました。
『選手同士で言い合い、喧嘩するのがレッズ』みたいな発言に。。。
どーしてそーゆー稚拙な表現を今もなお使うのか?
今季の浦和はそーゆー思考が世間に注視されてる時やのに。
選手間で思いのタケを吐き出して『議論』『論議』するのは良いと思う。
ただそれをどーして【喧嘩】と表現してしまうのか?
【喧嘩】という表現は非常によろしくない発言やと思ってます。
こーゆー発想が今季の森脇選手の暴言や李選手の紅白戦の首投げに繋がってるんじゃないかな?
【ミシャサッカーの限界】なんて記事も見ますが、ワタシの感想としては【喧嘩容認の体質】が限界を示してるんやないかな?
サッカーはスポーツです。アツくなって喧嘩まがいの小競り合いなるシーンは確かに生じます。
ただそれを『アツくなってるから』を理由に容認されることは絶対にない。
そこをプレーヤーが認識しないといけないんじゃないかな?
みんなサッカー選手である以前に『一人の大人』
そこをシッカリと認識して欲しいと切に思います。