昨日の夕方一斉に『飛びすぎ統一球!!!』『違反球』なんて見出しがあっちこっちに・・・
なんでも基準値上限規格0.4234に対し0.426と0.0026の上限規格オーバーが発覚したとか???
関連のニュースを辿っていると、4月7日のNPB理事会と実行委員会にて
【シーズン中に定期的に実施している統一球の抜き取り検査結果を公表する】
ことを確認していたとか。
こー考えると、昨年の騒動に対し、ちゃんと事後対応の確認を行い、実施されていることが証明された感じです。
他の記事では、開幕前にも非公式で検査したっぽいですね。
そん時の平均値は0.421と規格内だったらしいです。
昨年騒動時のコミッショナーの居直り会見と比べると、NPBの対応については改善されているなぁ~と考えるので、ここまでのNPBの対応は評価したいとワタシは考えます。
現場の選手・監督・コーチの反応はさまざまですね。
違いを感じてたヒトもいれば、そうでないヒトも居たり。
数字上は確かにHR数は増加してるみたいですね。
ある記事ではウチの清田の2試合またぎの3打席連続HRを挙げており、『そこ触るか?』とツッコンでみたり、
『責任とれ』とイーグルス星野監督さんは言っておられるみたいですが、この発言はダレに向けた発言なのか?
そこまでハッキリして頂きたいモノです。
ワタシが興味あるのは、製造元であるミズノ社がどんな調査結果を出してくるのか?
と言うのも、ワタシ自身が製造に従事しており、製造工程の作業もしていますし、品管・品証も長いこと経験し、また製造技術も担当していた時代もあることから【製造者目線】で今回の『規格範囲外製品が出荷され使用されていた』ことに非常に興味があります。
現在の規格 0.4034から0.4234という規格に対し
①100%規格内のボールを製造し続けられる【工程能力】のあるラインで製造されているのか?
②『硬式球製造』の一般的見解として、現在NPBから要求されている規格自身が、『一般標準的』な規格なのか?『精度を要求される』規格なのか?
③製造時の設備的な異常をどう感知するライン管理体制が構築されているか?
④ライントラブル発生時の異常処置基準(トラブル発生時、製造途中の製品の処置基準)
⑤製造・出荷検査の方法や体制
⑥反発係数計測設備の精度および機器管理。
⑦製造側計測設備とNPBサイド計測設備の測定誤差
こんなことが、ざっくりと思い浮かびました。
ミズノ社といえばスポーツ用品メーカーとしては大手企業。
そこがどんな回答をしてくるのかな?
ここ一週間以内でしたか?メジャー球製造社のローリングス社も次回の入札には参加するとか?
なんか今回の【基準外不良球】の伏線やったんか?とか?
NPBサイドですが、統一球導入時に
『規格下限値に近いボールを作れ』
とか、
飛ばないことに色々言われ出したら今度は
『規格上限値に近い辺りを狙ったボール作れ』
とか
ものづくりサイドとしては、なんかやりにくい要求されてる様にも感じています。
今の要求がどこにあるのか解りませんが、まずNPBは
『規格センター値を狙ったボール作り』を徹底的に要求することかな。
ものづくりは日々変動します。そん中でミズノ社が【規格外れ品】を出荷しない為に、どれだけの【内規】を設けて製造し、疑わしいものを【出荷しない】体制を作るのか?
たぶん食品業界であればゼッタイにあってはならないこと。
というか、規格外れは【命】に関わることです。
NPBで唯一の公式球。そう考えると選手の【人生をも奪う】こともあるのです。
そんな意識をミズノ社は持って頂きたいとワタシは考えております。