大阪からマリーンズを応援し、地元でセレッソを応援するおっさんのブログ

NPBはMarines、JリーグはCerezoを応援する、おっさんのブログ。娯楽もちょこちょこ書いてみます

《五輪ソフト》エースたるもの

news.yahoo.co.jp

実はワタシ、昨日(7/27)がソフトボールの決勝戦ってコト

ゼンゼン知りませんでした。

開催前のゴタゴタ。ワイドショーのゲーニンまがいのMCに

識者といわれるコメンテーターかひな壇芸能人か

分からん連中の不安を煽るだけの無責任発言に辟易とし

一切観戦する気がなかったので、他の競技もほぼ日程を

知りません。

野球代表も今日(7/28)からだそうですが、、、

そう熱は入っていません。

 

なぜ?昨日の決勝戦を知ったのか?

 

タイガースvsマリーンズのエキシビジョンマッチの

DAZN配信を見終わって、DAZN終了させて

地上波テレビに設定戻してした時に

たまたま映ったのがソフトボール勝戦

 

マウンドには日本代表のエース上野由岐子の姿。

『上野さん、未だ貫禄が褪せないな』と。

なんとなく眺め始めましたが。。。

 

やっぱこれが【エース】なんですよ。

『なんとなく』眺め始めたのに惹き付けられる

その【存在感】

投球術もかつては「最速ストレート」を軸にした

パワーピッチャーだったですが、

間合いの使い方とか、コーナーワークとか。

そんでなんといっても【マウンドの存在感】

がハンパない。

 

途中からは、、、

ワタシも【草】がつきますが、高校年代からの

約10年、ソフトボールでキャッチャーやってたので

多少の変化球を交えてのリードなんかも経験あり、

ジブンの【野球論】のルーツとなる一戦を経験したのも

ソフトボール

 

いつの間にか配球考えながら観戦してました。

 

イニング序盤は上野投手とアメリカの投手との

球種に配球を比較していましたが、

アメリカの投手はストレートとソフト特有の

「ライザーボール」(高めでホップする球種)の

組み立てて攻めて来ます。

このピッチャーも中々凄いピッチャーですが、

日本が先制!!!

ソフトならではの叩きつけるバッティングで

内野安打の間のホームイン。

『1塁ヘッスラ反対論者』のワタシですが、

この場面のヘッスラは【ノープロブレム】

執念が容認させてくれます。

 

そんでアメリカも試合中盤からアメリカのエース

モニカ・アボットをマウンドに送ります。

あの細見の長身は記憶あったですね。

後ろ姿は『デッカイなぁ、ほっそいなぁ』でしたが

表情が映った時に『あっ、知ってる』って。

 

こっかのゲームの緊張感、グッと試合に引き寄せられます。

最近のNPBではまぁ無くなった

【エース同士の『息詰まる』マッチアップ】

緊張感が違います。

 

そんなゲーム展開ですが、追加点を奪ったのは日本。

あれも右方向に手首返さずに、旨い事おっつけたですね。

ちとライトのポジションも深かった?

ソフトでライトへ飛んだ打球で、2塁から生還ってシーン

ワタシ記憶にない感じ?

 

しかしそれ以降、アボット投手も【エースらしく】

後続を抑えます。

 

スコア2-0

ソフトボールの2点差ってのは大きいか・小さいか?

ビミョーな得点差。

 

6回ウラのニッポンの投手継投

『ここで上野降ろすかぁ~』

特別ルールを認識してなかったので

『ここで上野の五輪は終わり』と錯覚してました。

しかし上野のアトを継ぐ後藤希友投手。

彼女たちの世代の突き上げもないといけない

こともひとつの事実。

左腕からの剛速球。彼女も凄い素材。

日本の配球組み立て。高めを使わない。

『ライザーボール投げないんや?』と。

NPBのセオリーっぽく

低め中心・両コーナー中心の配球。

高めのボールに合わされてフェンスオーバー

されることを嫌っての配球なんかな?

この辺りも昔と変わったなって印象。

 

後藤さんも良いストレートを投げますが

アメリカチームもアジャストしてきます。

1アウト1・2塁。ニッポンのピンチ・・・

そしてここでビックプレーが!!!

後藤さんの1球が捉えられ、打球はサードに、、、

火の出るような打球がサード山本優の左手首に当たり

打球がフワッと上がりますが、その打球に!!!

ショート渥美万奈が凄い反射神経でボールをキャッチし

難しい態勢からジャンピングスローで2塁へストライク送球

【神ってる】ゲッツーでピンチを凌ぎます!!!

 

さぁ、7回、最後の攻撃で追加点を!!!

 

で、その雰囲気はあったですよね。

 

しかしアメリカチームも粘ります。

 

ゆーか、あの場面で『そんなプレー出る・・・』

ゆーか『そんな場面【やから】』飛び出したと観るか?

2アウトからの藤田さんの打球!!!

『いったぁー』と確信しましたが・・・

アメリカチーム・レフトのジャネット・リード選手かな?

タイミングバッチリのジャンピングキャッチで

ホームランを掴み取るビックプレー・・・

このプレーで一気に流れを持ってかれるか。。。

 

そして最後の7回ウラ、マウンドは再び

【絶対的エース】上野由岐子がマウンドに。

やっぱ【エースの風格】が漂います。

 

このイニング、解説の宇津木さんの囁きも良かったですね。

「焦るな」「急ぐな」「チカラで押し込もうとするな」

祈るような囁き。

ホンマに上野さん、冷静だったですね。

一切動じる事のないマウンドさばき。

【エースたるや】を示し続けます。

マウンドさばきが冷静なので、2アウトまで取っての

最後の3アウト目。

フツーなら凄く時間が長く感じられる瞬間でありますが、

冷静に配球を組み立て、ラストボールは!!!

それまでこの対戦で見せてなかったインコース・ストレート

バッターも思わず慌てて合わしてしまったかな?

バットの根っこに当たった打球はキャッチャーファールフライ。

我妻さんがシッカリとキャッチして試合終了。

 

ニッポンソフトボール、金メダルです!!!

 

 

ナニが凄いって、やっぱり

上野由岐子ですよ。

 

ワタシが長年追い求める【エース像】を

体現する投手。

 

近年のNPBも分業化が進み

【エースらしいエース】が絶滅種になりつつある現在。

 

数字的に凄い成績残す投手は数年に1・2人は出現しますが

長年積上げた【重み・深み】これが違います。

 

上野由岐子には、昔のパ・リーグが誇った

『昭和のエース』の風格かな?

村田兆治山田久志を足して2で割った様な。

 

エースの【風格】と【品格】

それはアメリカのアボット投手にも感じたかな?

細見な体格から、かつての阿波野秀幸の様な

平成入口の【エースの風格】

 

ここで千葉ロッテマリーンズをブチ込みますが、

長年、マリーンズに足りないのはこれ

【エース】

ローテ筆頭・軸でなく【エース】

ジブンの中で、マリーンズ最後のエースは

清水直行

成瀬も数字は素晴らしかったがワタシからしたら

『ローテ筆頭・軸、止まり』

それは涌井秀章も石川歩もそう。

久しく【エース】が出現しない。

『優勝』を掲げるなら【エース】はマスト。

このマストのないマリーンズ。

なので『優勝』を現実的に考えられないのです。。。

 

あっという間に時間が過ぎるゲーム。

良いモン見せて貰いました。

 

ソフトボールの置かれてる立ち位置。

次回からまた正式競技から外れるという現実。

その現実をニッポンもアメリカも認識し

且つ、この競技を背負っている気迫。

その辺りにも心撃たれたかな?

 

解説の宇津木さんが表彰式の最後の辺りで

言ってましたね。

「この子たちが世界を回って、ソフトボール普及に

携わって欲しい」って。

このコトバも【深かった】ですよ。

 

 

全く興味の湧かなかった東京オリンピック2020

関心持たずに終わると思っていましたが。。。

 

いいもん魅せて頂いたこと感謝!!!